アイデアは無から生まれない:『アイデアの作り方』を読んだ感想

【Yotaの図書館】5冊目:ジェームス・W・ヤング著『アイデアのつくり方』 

こんにちは、Yotaです!

Yotaの図書館5冊目は、ジェームス・W・ヤング著『アイデアのつくり方』です!

概要

本書は、広告代理店に勤め役員にまで上り詰めた後、退職後はシカゴ大学にて広告の講義を実施する著者が記した“アイデアの作り方”についての本です。

アイデアの作り方と聞くと、多くの人はどんなイメージを持たれますか?

創造性や突発的な思いつきなど、生まれつきの才能というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、著者はこれを明確に否定します。

アイデアの作り方とは、『車の製造工程と同じように、一定の明確な過程をもとに作成できる』と述べました。

つまり、アイデアのつくり方とは才能ではなく、技術ということです。

誰しもが訓練すれば習得できるものだと、著者は述べています。

ですが、それと同時に著者はこうも語っています。

「アイデアの作成方法は至極簡単であるが、多くの人はこれを信じない」

「また、いうのは簡単だが、実践するのは非常に困難な知的労働を必要とする」

そう、誰もが習得はできるけれど、多くの人は実践しないだろうと述べているんですね。

そんなアイデアの作り方を、著者は具体的に“5つの工程”に分けて解説しています。

その工程については、次の「Yotaの感想」で触れるのでご覧ください。

また、本書は全体100ページで、そのうちの40ページほどは解説です。

つまり本文自体は約60ページほどのため、あっという間に読み終えるでしょう。

とはいえ、文量が少ないからといって、内容が薄いわけではありません。

著者が自身の経験と思考を通して得たアイデアの作り方が、とても簡潔に書かれています。

興味のある人は、ぜひ読んでみてください。

以上が本書の概要です。

それでは次は、本書を読んだ僕の感想を述べていきます。

Yotaの感想

さて、ここからは本書を読んだ僕の感想を書いていきます。

主な感想は、“アイデアを生む5つの工程”について感じたことです。

正直にいうと、「抽象的な方法だなー」という感想でした( ̄▽ ̄;)

まあ、まさに著者の述べる通り「アイデアの作成方法は至極簡単であるが、多くの人はこれを信じない」に当てはまりましたね。。

とはいえ、5つの工程が全て抽象的に感じたわけではなく、具体的に語られている工程もあります。

特に具体的に語られている箇所は、僕にとって興味深く新しい視点を得られる内容でした。

印象的な内容は後述するとして、ここでは5つの工程について全体的な感想を書きます。

5つの工程は以下の通りです。

  1. 資料集め-課題に関する資料と一般的知識を貯える
  2. 集めた資料に手を加える-資料と知識を組み合わせたり、試行錯誤の工程
  3. ふ化段階-ここでは何もしない。閃きを待つのみ。
  4. アイデアの実際上の誕生-いわゆるアイデアの閃き。
  5. アイデアを具体化させる段階-第4段階はまだ抽象的な状態。実現可能な状態に具体化させる。

第1段階と第2段階は、具体的な方法といえるでしょう。

第1段階の資料集めは、言葉の通りです。

まずはアイデアを考えている分野や課題に関する資料を集めなければいけません。

ただし、大切なのは課題に関することだけでなく、一般的な知識も集めなければいけない点です。

一般的な知識とは著者いわく、あらゆる業界やジャンルの知識のことを指します。

課題に関する資料と一般的知識を集めたら、それをまとめることが大切です。

本書では小さなカードに書くことを勧めていますが、今ではスマホのメモ帳などでも十分でしょう。

大切なのは、第2段階で試行錯誤できるように資料が整理されていることです。

第2段階では、集めた資料をもとにアイデアを練ります。

別の資料や知識と組み合わせたり、様々な視点からアイデアを考える工程です。

そして、全くアイデアが浮かばないという段階になったら、一度全てを忘れなければなりません。

それが第3段階です。

第3段階では一旦アイデアを考えることをやめて、音楽を聞いたり、ご飯を食べたりと好きなことに興じろと著者は述べます。

この何も考えない期間を設けることで、頭のなかで勝手にアイデアが構築されていくようです。

そして、第4段階では、構築されたアイデアが表面上に閃きとして表れます。

ただし、第4段階で生まれたアイデアはまだ抽象的なため、より具体化する工程を踏まなければいけません。

それが第5段階で、この段階で実現可能なまでに具体化することで、アイデアは生まれます。

以上が著者の述べるアイデアの作り方の5工程でした。

この工程を踏まえて疑問に思った点、また本書で印象的だった点を次で述べます。

閃きはいつ訪れるのか

本書を読んで感じた疑問は“閃きはいつ訪れるのか”という点です。

アイデアのつくり方5工程のうち、第1段階と第2段階は具体的といえるでしょう。

資料も集めも、集めた資料をもとに考えることも、能動的に行動できますから。

では、第3段階と第4段階はどうしたらいいのでしょうか。

アイデアを練ることを止め、閃きを待てとのことですが、いつまで待てば良いのかという疑問を拭えません。

おそらく閃くまで待て、とのことだとは思いますが。。

僕はこの工程を自分なりに“インプットの量で閃きの早さが変わるのでは”と解釈しました。

著者は課題に関する資料だけでなく、様々な分野の一般的知識も貯える必要があると述べています。

つまり、あらゆる業界に精通する知識を持っている人ほど、早くにアイデアが構築されるのではないかということです。

この解釈も抽象的ですよね。

この解釈に至ったのは、次で述べる『アイデアとは既存の要素の組み合わせ』という言葉からでした。

アイデアとは既存の要素の組み合わせ

著者はアイデアのつくり方5工程を語る前に、一つ明確に述べていることがあります。

それは全てのアイデアは“既存の要素の組み合わせ”であるということです。

僕はアイデアに対して「無から生まれるもの」や「0→1」という考えを持っていたので、新しい視点でした。

ですが、このアイデアは既存の要素の組み合わせてという考えを念頭に置くと、アイデアのつくり方5工程も理解しやすくなります。

自分のなかに既存の要素がなければ、新しい組み合わせは生まれません。

だからこそ、最初の工程は資料集めであり、次の工程は集めた資料を組み合わせることなんだと。

そうして様々なジャンルや違う業界の知識が組み合わさることで、新たなアイデアが生まれるのだと僕は解釈しました。

このように考えると、異なるジャンルの融合こそがアイデアなのかなと思う次第です。

まとめ

というわけで、今回はジェームス・W・ヤング著『アイデアのつくり方』の感想を述べました。

確かに著者述べる通り、いっていることは簡単だけれども、実践は非常に難しいと感じる内容でした。

とはいえ、僕のなかで1つ明確になったのは、アウトプットと同じくらいにインプットも大切という点です。

最近はSNSなどで、よくアウトプットの大切さが叫ばれています。

ですが、新しいことを学んだり、挑戦したりして、自分のなかの知見を増やしていくことは新たなアイデアにつながる大切な工程なのだなと感じました。

以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

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